人間関係でお悩みの方は多いと思います。社会人なら特に会社な中の人間関係は重要だし悩みは尽きないものです。
かく言う私も、「部下とどのように接すれば良いのか」、「特に部下にどのように話せば良いのか」日々悩みは尽きません。
そこで部下と話すときに特に注意しているお話についてまとめてみました。
絶対的ルール「煽情的」な言葉、態度は絶体にダメ。禁止。NG。人の上に立つもの失格です。
なぜイケナイか?は言うまでもないでしょう。
「煽情的(感情的)」な言葉、態度を人が操ることは極めて難しいのです。もし操る事ができればスゴイ事ですが、人に限らず全ての生命には無理だと思います。
「煽情的(感情的)」な言葉、態度が相手に与えるインパクトを正確に把握する事はできないからです。人はそれぞれ感情の動くポイント、動く大きさが異なります(詳しく後述します)。
同じ人など存在せず、すべての人が異なるので、正確にそれぞれの感情の動くポイント、動く大きさを知る事は不可能です。
リーダーとして部下の士気を高める「煽情的」な言葉や態度に関しても、絶体にダメ。禁止。NGです。
「煽情的」な言葉や態度使って部下全体の士気を高めるにはカリスマ性が必須で、優秀なリーダーでもカリスマ性は持ち合わせていません。
カリスマ性があると思っているリーダーは思い違いをしているだけです。
カリスマ性を持っているリーダーは例えるなら1/100000(十万分のイチ)の稀有な存在で、存在しない考えた方よいでしょう。
人はそれぞれ「嫌いな事」「苦手な事」「恥ずかしい事」「苦しい事」が違っています。
私は多くの人の前で上司に叱責されても「スンマセン」としか思いませんが、多くの人の前で叱責される事を、「恥ずかしい」「つらい」「苦手」「嫌」と思う人もいます。
本来は「叱責の内容」を重く受け止める事の方が重要ですが、人はそれぞれに「感情」の動くポイントと動く大きさが違います。
「叱責された状況」がその人にとって「苦手」な状況だと、「叱責の内容」より「状況」の方が勝ってしまい、本来伝えるべき「叱責の内容」は伝わらなくなります。
同様に、ちょっとしたウィットのつもりで誰かを絡めて発した発言が、その誰かが「とても恥ずかしい」と思ってしまう事もあります。
人はそれぞれ感情が動くポイントが異なるのです。
それを十分に理解し、日々心に留めておかないと、部下の感情をマイナスの向かわせてしまいます。
私はまったく「ハゲ」てませんが「ハゲ」ることへの恐怖心があるので「ハゲ」の話題が苦手です。若干こころに突き刺さります。
これも部下にはまったく理解できない事だと思います。私はまったく「ハゲ」ておらず、それどころか部下の目には「髪はさらさらストレート」で「少しブラウン」に見えるようで、とても羨ましいと言われます。
このように、どこにその人を感情をマイナスの方向に向かせてしまうか、他人にはまったくわからないのです。
人は何か問題があるとき、その問題をすぐに解決したいと思うことがあります。
たとえば約束の連絡がこないとき、ちょっとイラっとするときは誰にでもあります。
早く解決してしまいたいと思い、こちらから連絡することもあるでしょう。
そんなとき、少しだけ落ち着いて「本当に今、連絡する必要があるかな?」と考えてみてください。
実は今すぐ連絡しなくてもいい事もありますよね。
仕事では、悪いニュースは先に、良いニュースは後からという話があります。
これは、悪い話題は問題があるかもしれず、問題があるかどうか早く調べるべきであり、問題があるなら早く解決するべきだ。
良い話は、悪い話のように急いで解決するようなことではないので、悪い話より後回しでよいということを意味しています。
仕事では問題解決の正確さと速さが重要です。問題を先送りにするのは最悪の選択です。
仕事の問題解決は速さが重要ですが、上記のような対人関係では違います。
対人関係で、相手が自分の話を理解してくれなくて、どうしても理解させたいと思うことはありませんか?
同じ説明を何度もしたくない。この説明は今回の話で終わりにしたいと思い、今日理解させたい、今理解させたいと思うことはありませんか?
その結果、気まずい空気になったり、相手が少し不機嫌な態度になってしまったりしたことはありませんか?
会話の最中、相手と気まずい雰囲気になったり、お互い言葉がだんだん威圧的になったり、声が大きくなったりしたことはありませんか?
そんなとき、相手に自分の話を理解してもらいたいと思う気持ちがありませんか?
もしあるなら、相手が自分の話を受け入れられる状態にない事もあるので、話はやめて、明るい空気になるようにする事が大切です。
会話は相手の状態次第で、同じ会話でも理解が変わってしまうこともあります。また、相手の状態次第で、会話が成立しなくなることもあります。
相手の状態を考えず、自分の考えや気持ちだけで会話をすることは、自分の考えを押し付けているだけになってしまいます。
常に相手の状態次第で、理解の度合や、会話そのものが成立しないこともあることを日々心に留めておくことが大切です。
誰かとお話をするときは、早口、高い声、大きな声に気をつけましょう。
早口は自分は理解していても、相手は考える余裕がなくなり、伝えたい内容がよく伝わらない事があります。
早口では沢山の言葉を使う事ができますが、早口で話す内容をゆっくり話すと、けっこう時間がかかってしまう事に気付きます。
それは言葉を使い過ぎており、伝えたい言葉をしっかりと絞る事でゆっくり話しても同様の説明ができます。
相手も沢山の言葉で説明されるより、絞り込んだ言葉で話される方がより良く理解できます。
高い声はマイナスになる事が多いです。かん高い声を苦手とする人はかなり多いです。声が高くなってしまう人はできるだけ低く抑えるように気をつけましょう。
声の大きさはとても重要です。相手に十分伝わる音量であれば、それ以上の音量で話す必要はありません。
言い換えると、相手に十分伝わらない音量で話すことは問題があるので注意しましょう。
音量が大きすぎると、人は疲れてしまう傾向があります。また、強い発言のように取られています事もあります。
聞き取れる適切な音量で話す事を心がけましょう。
毎日「やる気 満の満の満」の人がいます。なぜ彼・彼女は「やる気 満の満の満」なのでしょう(以降、彼に統一)?
それは彼のある「やる気」に満ち溢れた日から始まります。
「やる気」に満ち溢れた日を過ごした彼は、翌日も「きょうもやるぞ!」という気分で一日を過ごします。
翌々日は少し「やる気」が落ちているように感じるのですが、「ここまで頑張るか」と少し頑張ります。
翌々翌日には「やる気」が少し習慣になり、そんな日々を積み重ねていった彼は遂に毎日「やる気 満の満の満」の人になったのです。
そんな調子のいい話、あるかい!と思うかもしれません。
あなたの周りにいつも穏やかな人はいませんか?彼はなぜ穏やかなのでしょう?
それは彼にとって穏やかでいる事が習慣であり、その人の在り方そのものになっているからです。
同様に「やる気 満の満の満」の人は「やる気 満の満の満」でいる事が習慣であり、その人の在り方そのものになっているからです。
「この仕事に価値(意味)なくないですか?」
職歴が長いと、こんな疑問を部下から話された事がある人も多いと思います。回答を間違えると、相手のモチベーションを削いでしまい、場合によっては大きくやる気を失ってしまう事もあります。
このような難易度の高い質問は、事前に回答を用意しておき、メモをそのまま読んで伝える事で、失言を回避し、わかりやすく相手に真意を伝えることができます。
以降がこの疑問への回答例です。
私は話がヘタなので途中でイラっとしたりするかもしれないけど、途中で言葉を挟まず最後まで聞いてほしいです。
これはとても難しい事なので、間違った事を話してしまうかもしれません。
私も、そう思う事はよくあります。
しかし、仕事だから行う。
あとになって無駄だと思う事もあるし、
無駄ではなかったと思う事もあります。
あとで無駄だと思った事は、
今後、それをおこなう必要がない方向に向かうよう努力します。
多くの仕事は、私にやる、やらないを決める権限はありません。
あの仕事は無駄だった、今後はあんな仕事がなくなるように努力しようと思っても、
そのようにならない事がほとんどですが、すべてではなく、なくなっていく仕事もあります。
1)仕事だから行う
2)無駄ではない仕事もあれば、無駄な仕事もある
3)無駄な仕事はなくなるよう努力する
4)ほとんどなくならないが、なくなっていく仕事もある
こんな感じです。
無駄な仕事を少しずつ減らしていくことが出来る人は、必ず評価されます。
そういう人が例えば課長になったとすると、上から降ってくる仕事はどうにもなりませんが、
課の中で発生する無駄な仕事は、根こそぎ廃止することができます。
結果的に課は、本来おこなうべき仕事を出来る時価が増え、
仕事の質も効率も上がり、課の業績は向上し、業務時間にも余裕がでて、残業も減ります。
課にいる全員の評価が上がり、全員がなんらかの利益を享受できます。
さいわい、うちの会社の人事評価はかなり速い昇進が可能なので、高い評価を3年続ければ課長になれます。
「思う事」と「出来る事」は普通一致しません。
これを一致させることができる人だけが、成果を出せます。
「思う事」は誰でもできますが、「出来る事」とイコールにさせるのは、とても難しい。
「思う事」と「出来る事」の間を埋めるため、
「思う事」に「出来る事」を近づける必要があります。
それでも、「思う事」と「出来る事」が一致しない場合は、
「出来る事」に「思う事」を近づける必要があります。
「思う事」を実現させるのは、とても地味で大変な作業が必要です。
受験を思い出してほしい。
行きたい学校があったはずです。それは「思う事」。
そして勉強をしたはずです。
それは「思う事」に「出来る事」を近づける行為です。
そうして合格したのが「思う事」と「出来る事」がイコールになった成果です。
また、親の経済力などの理由により、私立ではなく、公立、国立を選択しなければならない人もいます。
これも「出来る事」に条件があり、「出来る事」に「思う事」を近づける必要があります。
モチベーション(motivation)とは行動を喚起する心理的エネルギー、行動を促す動機。 俗にいう「やる気」です。
モチベーション(やる気)が上がらないと言う人は沢山います。
「モチベーションが上がらない」という言葉を「やる気が出ない」という言葉に置き換えてみましょう。
「やる気が出ない」のは「その人の内面的な状態」です。内面的な状態をコントロールするのは「その人自身」であって、第三者ではありません。
第三者から見れば「モチベーションが上がらない」という言葉は、「やる気がない」と言われているのに等しいのです。
「少し違うよ」という人も沢山いるでしょう。その少し違うは「今日はモチベーションが上がらない」といった意味で使われているのではないですか?
「やる気」を「モチベーション」という言葉に置き換える事で、実は致命的な失言をしている事に気がついてない人がほとんどです。